北朝鮮 韓米の核協議グループ模擬演習を「恐喝」と非難

【ソウル聯合ニュース】北朝鮮の外務省・対外報道室長は韓国と米国が実施した拡大抑止に関する協議体「核協議グループ(NCG)」の初の模擬演習を実施したことを非難し、「米国と長期的な核対決に備えるため実践的な措置を決行していく」と脅かす談話を出した。朝鮮中央通信が伝えた。

 また、米国と韓国が北朝鮮の自衛力強化措置を脅威と罵倒しているとして、「外務省は地域の戦略的安定を破壊し、核衝突の可能性を高めている敵対勢力の無分別な行動に厳重な憂慮を示し、強力に非難する」と主張。韓米の首脳が7月に採択した「朝鮮半島核抑止・核作戦指針」や8月に実施した韓米合同軍事演習「乙支フリーダムシールド(UFS)」などを取り上げ、「米国が非核化について言及するのはわれわれに対する愚弄(ぐろう)であり、国際社会への欺瞞(ぎまん)」と非難した。そのうえで、「米国の核による威嚇や恐喝はわが国のより完備され向上された自衛的な核能力によって徹底的に抑制される」と強調した。

 韓米は昨年4月、尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領とバイデン大統領の合意によりNCGを創設し、運用している。

 NCGの模擬演習は朝鮮半島で核危機が発生した際、米国の核抑止力提供に対する両国の政策調整を練習するため、今月5~6日に米ワシントンで開かれた。両国の安全保障や国防、外交当局などの関係者が参加した。

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