韓国主力選手 W杯予選でのブーイングに不快感?=サポ「協会と監督に向けた」

【ソウル聯合ニュース】韓国・ソウルで5日に行われた2026年サッカー・ワールドカップ(W杯)のアジア最終予選B組初戦の韓国対パレスチナ戦で、韓国代表の公式サポーター「レッドデビルズ」から試合前にブーイングが起こり、試合後に主力のDF金ミン哉(キム・ミンジェ)選手(バイエルン・ミュンヘン)がサポーターに向け抗議するような行動を見せたことに関連し、レッドデビルズは6日、負けることを願って応援したのではなく、金選手がブーイングの対象を誤解したようだとの立場をSNS(交流サイト)で発表した。

 金選手は韓国とパレスチナが0―0で引き分けた直後、レッドデビルズがいるエリアに近づいていったことについて、報道陣に対し、「皆さん深刻に考えているようだが、ただ選手たちを応援してほしいと伝えた」と説明した。

 またブーイングについて、「私たちが試合開始からだめだったわけではない」とし、序盤から起きたブーイングに対して残念な気持ちをのぞかせた。

 レッドデビルズは試合直後に金選手が観客席に近づいてファンらと対面した当時の状況について、「金選手がホーム応援席の方に来て、『良い応援をしてください、お願いします』と短く話して戻っていった」とし、「選手と観客の間で舌戦はなかった」と説明した。

 そのうえで、良い結果が出なかったのが残念だったために取った行動だと思われるが、誤解もあり、表現の仕方や、表現の場所については非常に残念だったと評した。

 レッドデビルズは、試合前から起きたブーイングについて、選手ではなく大韓サッカー協会と洪明甫(ホン・ミョンボ)監督に向けたものだったと強調した。

 大韓サッカー協会は今年2月に韓国代表のクリンスマン前監督を解任。7月に2014年W杯ブラジル大会で監督として代表を率いた洪明甫氏を次期監督に内定したと発表したが、外国人監督を検討していたにもかかわらず明確な理由を示さずに韓国人指揮官を選んだことや消極的な態度を取っていた洪氏が豹変したことにファンが強く反発した。

 レッドデビルズは大韓サッカー協会について、この数カ月にわたり公正さや常識が欠けている行為を続け、サポーターと意思疎通しようとしないため、競技場で抗議の声を届けることで注目を集めると考えたとし、ブーイングは「一貫して偽りを続ける協会と自らの信念を裏切った監督に対する抗議と揶揄(やゆ)だった」と説明した。

 また「本当に選手たちと韓国国民のことを考えるなら、協会はこれに応じなければならない」とし、サッカーファンに対しては「選手に対する叱責と非難を応援の声に変えてほしい」と呼び掛けた。

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