韓国 きょうのニュース(9月5日)

◇北朝鮮が約480個のごみ風船散布 韓国政府「非常識な行為」

 韓国軍の合同参謀本部は北朝鮮が4日夜から5日正午にかけ、2回にわたってごみをぶら下げた計約480個の風船を韓国に向けて飛ばしたと明らかにした。合同参謀本部によると、北朝鮮は4日夜から5日早朝にかけ約420個、5日午前から約3時間約60個の風船を散布した。ソウル市内や北朝鮮に近い京畿道北部で計約100個の風船が見つかった。中身は紙くずやプラスチックボトルなどのごみで、危険物はなかったという。韓国統一部当局者は「水害による北の被害が深刻な状況であるにもかかわらず、非常識かつ低級な行為を繰り返したことを非常に遺憾に思う」と批判した。

◇最大野党代表の妻 公務用クレカの私的利用巡る検察聴取で供述拒否

 最大野党「共に民主党」の李在明(イ・ジェミョン)代表の妻、キム・ヘギョン氏が水原地検に出頭し約2時間にわたり取り調べを受けた。キム氏は夫の李氏が京畿道知事を務めていた際に公務用クレジットカードを個人的な用途に使用したとして、業務上背任の容疑が持たれている。キム氏の弁護士は聴取後、報道陣に対し、結論ありきの捜査だと判断し全面的に供述を拒否したと明らかにした。そのうえで「予想していた質問であり形式的な捜査だった」として、改めて出頭を求められることはないだろうとの見通しを示した。

◇今夏は観測史上最悪の暑さ

 気象庁によると、今夏の全国平均気温(25.6度)、平均最低気温(21.7度)、熱帯夜の日数(20.2日)はいずれも1973年の観測開始以来、1位を記録した。平均最高気温(30.4度)は2位、猛暑日(24.0日)は3位だった。今夏より平均最高気温が高かったのは1994年(30.7度)で、猛暑日が多かったのは1994年(28.5日)と2018年(31日)で、今夏は1994年や2018年に並ぶ記録的な暑さとなった。

◇地域商品券を活性化 最大野党主導の改正法案が国会委で可決

 共に民主党が推進する「地域貨幣法」改正案が国会行政安全委員会で可決され、法制司法委員会に送られた。同改正法案は地方自治体が商品券や地域通貨などを発行する際の国の財政支援を裁量規定から義務規定に強化する内容が盛り込まれた。与党「国民の力」は財政への負担などを理由に反対したが、共に民主党議員の賛成多数で可決された。

◇法務部長官 文在寅氏関連の捜査「特定の人を狙ったものではない」

 文在寅(ムン・ジェイン)前大統領の娘、ダヘ氏の元夫がタイ系格安航空会社(LCC)イースター航空の専務取締役に就任したことを巡り不正があったとして、検察がダヘ氏宅などを家宅捜索した際に、令状に文氏が収賄の被疑者と記載されていたことなどに関連し、朴性載(パク・ソンジェ)法務部長官は国会予算決算特別委員会の全体会議で、「特定の人や特定の政党を狙った捜査ではない」との立場を明らかにした。共に民主党議員が「検察の捜査は結局、文前大統領が目標であることが明らかになった」と指摘したことに対し、朴氏は「2021年に行われた市民団体の告発をもとに捜査が進行していると承知している」とし「法に則って発付された令状に基づいて慎重に捜査している」と述べた。

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