【水原聯合ニュース】韓国最大野党「共に民主党」の李在明(イ・ジェミョン)代表の妻、キム・ヘギョン氏が5日、水原地検に出頭し約2時間にわたり取り調べを受けた。キム氏は夫の李氏が京畿道知事を務めていた際に公務用クレジットカードを個人的な用途に使用したとして、業務上背任の容疑が持たれている。
検察は、当時、キム氏の個人秘書としてキム氏に随行していた京畿道庁の職員が公務用のクレジットカードを私的に使用していたことをキム氏が把握していたのか、また同職員にカードの使用を指示したのかなどについて集中的に聴取したものとみられる。
聴取は長時間に及ぶことが予想されていたが、約2時間で終了した。
キム氏の弁護士は聴取後、報道陣に対し、結論ありきの捜査だと判断し全面的に供述を拒否したと明らかにした。そのうえで「予想していた質問であり形式的な捜査だった」として、改めて出頭を求められることはないだろうとの見通しを示した。
李氏は2018年7月から21年10月まで京畿道知事を務めた。李氏と妻のキム氏は18~19年に飲食代などを京畿道の公務用クレジットカードで支払うよう職員らに命じていたとされる。こうした疑惑は当時、京畿道庁の職員だった男性が大統領選を控えた22年初めに暴露したことで浮上した。