チェコ高官 原発建設事業で「韓国との最終契約確信」

【ソウル聯合ニュース】韓国を訪問中のチェコのポヤル国家安全保障担当補佐官は4日、尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領との会談で、「チェコとしては韓国とドコバニ原発建設事業の最終契約を締結することを確信している」と明らかにした。

 原発運営会社の韓国水力原子力は7月、チェコが推進しているドコバニ原発の2基新規建設事業の優先交渉権を得た。総事業費は24兆ウォン(約2兆6000億円)に上るとされ、2025年3月までに最終契約を締結する予定だ。だが、米ウエスチングハウスが、韓国水力原子力が優先交渉者に選定されたことに抗議するため、チェコ当局に異議を申し立てていた。

 ポヤル氏は「チェコ政府は原発だけでなく、投資、防衛産業、研究開発などで韓国と全面的な協力強化を望んでいる」と表明。尹大統領はドコバニ原発建設事業の優先交渉者に韓国水力原子力が選定されたことは「協力強化に対する両国の確固たる意志を示すもの」と応じた。また、「原発事業の成功のため、積極的に協力する」とし、「今月に予定しているチェコ訪問を通じ両国の『戦略的パートナー関係』を一層強化し、互恵的な協力を拡大する具体的な成果を期待している」と述べた。

 尹大統領は今月中旬、チェコを訪問する。

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