韓国大統領秘書室長 職員朝礼で野党批判=「大統領をあざけり暴言」

【ソウル聯合ニュース】韓国の鄭鎮碩(チョン・ジンソク)大統領秘書室長は4日、大統領室の全職員を集めて朝礼を開き、「歴代国会で今のような国会を見たことはない」として、「極端な少数与党の状況で野党が大統領をあざけり、暴言を吐いている」と批判した。

 韓国国会は最大野党「共に民主党」が過半数を占めている。

 鄭氏は「国会議長団や野党指導部はこのような状況を放置し、何ら措置も取らず、国会に来た大統領に恥をかかせようとする」と批判。「国会が理性を取り戻し、正常化するまでは大統領に国会に行くよう言えなかった」と述べ、尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領に対し、2日に開かれた国会の開院式に参加しないよう申し入れたことを明らかにした。現職大統領が国会の開院式に出なかったのは1987年の民主化後初めてだった。

 鄭氏は尹政権の成果として民間主導の市場経済実現や健全財政、韓米日の経済安全保障協力、原発回帰などを取り上げ、「韓国を正常な軌道に乗せた」と自賛した。そのうえで、「改革には抵抗がつきものだ」とし、「政策と広報は国政運営に重要なため、尹政権の政策について国民を説得する努力と覚悟が必要だ」と強調。「尹政権が成功してこそ韓国の未来がある」と述べた。

 大統領室全職員による朝礼が開かれたのは鄭氏が4月に就任してから初めて。朝礼には約500人が参加した。野党が政権追及を強め、与党との不協和音が取り沙汰されるなど困難な政権運営を強いられているなか、内部結束を図る狙いがあったとみられる。

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