韓国国会で3日に行われた予算決算特別委員会の総合政策質疑で、雇用労働部(省に相当)の金文洙(キム・ムンス)長官の「日帝強占期における先祖の国籍は日本」という発言を巡り、野党側と金長官の舌戦が繰り広げられた。
進歩(革新)系最大野党「共に民主党」の魏聖坤(ウィ・ソンゴン)議員は、まずは韓悳洙(ハン・ドクス)首相に向かって「日帝強占期の大韓民国に居住した人々の国籍はどこか」と尋ねた。
韓首相が「当然大韓民国の国籍だ」と答弁すると、魏議員は金長官に向かって同じ質問を行い、金長官は「大韓民国は日本によって植民地になったのだから、(大韓民国の)国籍はなかった」と、従来の立場を再確認した。
魏議員が「韓首相は日本国籍ではないと言った」と指摘すると、金長官は「首相の考えがどうであれ、私はそのように考える。私は私の歴史観があり、日帝について自分なりの考えがある」と答弁した。
また、魏議員が「1910年の韓日併合条約が正当だと言っているのか」と質問すると、金長官は「正当だと言ったことはない。国会議員であれば、むやみやたらにどんな解釈をしてもいいのか。なぜ親日のレッテルを張るのか」と反発した。
これを受けて魏議員が「日本国籍を取得してください」と言うと、金長官は「なぜ日本国籍にするのか。謝罪せよ」と応酬するなど、神経戦も続いた。