韓国 きょうのニュース(9月2日)

◇第22代国会ようやく開院式 民主化後初めて大統領不参加

 韓国で4月の総選挙で選出された国会議員による第22代国会が任期開始から約3カ月が過ぎた2日、開院式を開いた。1987年の民主化宣言と改憲に基づき88年に第6共和国体制に入ってから最も遅い開院式となった。開院式に尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領は出席しなかった。現職大統領が国会の開院式に出席しなかったのは第6共和国発足後初めて。

◇韓国警察がテレグラム法人の調査に着手 偽画像拡散ほう助

 韓国で一般女性の写真や動画を利用した性的な「ディープフェイク」(人工知能を使って作った精巧な偽物)が秘匿性の高い通信アプリ「テレグラム」を通じて拡散された問題に関連し、警察庁国家捜査本部の禹鍾壽(ウ·ジョンス)本部長は、ディープフェイクを巡る犯罪のほう助の容疑で、フランスと同様に韓国でもソウル警察庁がテレグラムの法人に対して立件前の調査に着手したと発表した。

◇与党代表 李在明氏の「戒厳令」疑惑発言を批判

 与党「国民の力」の韓東勲(ハン・ドンフン)代表は党最高委員会議で、最大野党「共に民主党」の李在明(イ・ジェミョン)代表が「最近、戒厳令(が発令される)という話が何度も出ている」などと発言したことについて、「根拠を示してほしい」と述べたうえで「事実でなければ国の規律を乱す行為に当たる」と批判した。李氏は1日に行った韓氏との会談で、「戒厳の解除を国会が要求することを防ぐため、戒厳宣言と同時に国会議員を逮捕・拘禁する計画を立てたという話もある」などと言及した。

◇最大野党代表 与党代表と「公開できない部分でも共感」

 共に民主党の李在明代表は党最高委員会議で、国民の力の韓東勲代表との1日の会談に関して「虚心坦懐(たんかい)に率直な対話が交わされた席で、今後与野党間で協力することは協力し、競争することは競争する良いきっかけになると期待する」とし、「公開できない部分でも(双方が)かなり進展した対話を行い、共感した」と述べた。「公開できない部分」には、1日に李氏と韓氏のみで40分間行った対話の内容も含まれているとみられる。

◇小学校教員の人気低下 昨年教育大生700人がドロップアウト 

 小学校教員の養成機関である教育大と大学の初等教育科で昨年、約700人が自主退学などの形で大学を辞めたことが分かった。大手予備校の鐘路学院が大学側発表の資料を分析した結果、昨年は全国の教育大10校と大学3校の初等教育科で前年比34.5%増となる667人が大学を去った。昨年、ソウルの小学校教師が絶え間ない保護者からの苦情に悩まされ自殺した事件など、教権(教師としての権威・権力)侵害が社会問題になる中で教職の人気が低下しており、同学院は今年の高校3年生が受験する2025学年度の大学入試でも教育大や初等教育科は学生集めが難しくなるだろうと予想した。

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