【ソウル聯合ニュース】韓国の与野党は2日、通常国会の開会式と4月の総選挙で選出された議員による第22代国会の始まりを宣言する開院式を開く。国会で最大野党「共に民主党」が過半数を握るなか、与野党は予算審査や法案の審議などで激しい主導権争いを繰り広げるとみられる。
2025年度(1~12月)予算案は24年度より3.2%増額した677兆ウォン(約74.1兆円)だ。与党「国民の力」は大規模な削減や増額は不要との立場だが、共に民主党は「富裕層減税予算案」として、大規模な削減を求める構えだ。
国民の生活問題に関する法案の処理については前日に国民の力の韓東勲(ハン・ドンフン)代表と共に民主党の李在明(イ・ジェミョン)代表が会談し、両党の共通公約協議機構を運営することなどで合意したが、具体的な課題については与野党が対立する可能性が高い。
昨夏発生した海兵隊員の殉職事故を巡り、捜査に圧力がかけられた疑惑や尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領夫人、金建希(キム・ゴンヒ)氏の高級バッグ授受疑惑などを対象にする国政調査が今国会の争点になりそうだ。
一方、第22代国会は1987年の民主化後、最も遅く開院式を開いた第21代国会の記録を上回った。尹大統領の開院式出席も不透明だ。当初、開院式は7月5日に予定されていたが、与野党の対立で開かれなかった。
国会で交渉団体代表演説は4日(共に民主党)と5日(国民の力)に、対政府質疑は9~12日に行われる。10月7~25日には政府機関などに対する国政監査が実施される。