【東京、ソウル聯合ニュース】韓国系民族学校が前身の京都国際高(京都)が「夏の甲子園」と呼ばれる日本の全国高校野球選手権大会で初優勝を果たした。同校は23日の第106回全国高校野球選手権大会決勝で関東第一(東東京)を延長十回タイブレークの末、2―1で下した。甲子園球場が開場から100年を迎えた記念の年に開かれた大会の優勝チームとして記録される。京都勢の優勝は1956年の平安(現龍谷大平安)以来68年ぶり。
試合後には再び「東の海を渡りし 大和の地は 偉大な祖先 古の夢の場所」という内容の韓国語の校歌が斉唱され、NHKで生中継された。
京都国際の小牧憲継監督は優勝インタビューで、選手たちに感心したとし、全員が強い心を持って攻めた結果だと思うなどと話した。
京都国際は2021年に初めて夏の甲子園に出場。ベスト4入りを果たしたが、決勝には届かなかった。22年夏には1回戦で惜敗し、昨年夏は甲子園出場を逃した。
学校法人京都国際学園が運営する京都国際中学高等学校は、生徒数約160人の小規模校だ。生徒の65%が日本人で、韓国系は30%程度という。
1947年に京都朝鮮中学として開校し、58年に韓国政府の認可を受けた。2003年には日本の学校教育法上の「1条校」に認可され、翌年に現校名で開校した。高校生138人のうち61人が野球部に所属している。
京都国際の甲子園での快進撃は韓国でも大いに注目され、主要メディアは優勝を速報で伝えた。
朴喆熙(パク・チョルヒ)駐日韓国大使は試合直後に発表した祝賀メッセージで「韓日協力を象徴する京都国際学園は今大会の優勝で韓日両国の国民の胸の奥に残る輝かしい感動を贈った」とし「優勝を足場として今後も京都国際学園がより大きな栄光の歴史を作っていくことを願う」と伝えた。