金建希夫人を隠し撮りした牧師が創刊した北礼賛メディアの編集者を捜査 国家保安法違反の疑い

「崇高な金正恩(キム・ジョンウン)総書記」など北朝鮮を称賛する記事を掲載

 韓国系米国人のチェ・ジェヨン牧師が代表を務めたネットメディアの関係者に対し、警察が国家保安法違反の疑いで捜査を行っていることが22日までに分かった。チェ氏は尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領の妻の金建希(キム・ゴンヒ)氏にブランドバッグを手渡したことでも知られる。

 仁川警察庁安保捜査隊は同日、国家保安法違反容疑でネットメディア編集員の男(67)を立件し、捜査を行っていると明らかにした。男はこのメディアに北朝鮮体制を称賛する記事を掲載した疑いがある。

 警察は男が住むソウル市内の自宅と忠清北道堤川市の事業場に対して家宅捜索を行った。また男から事情を聴き、チェ氏との関係やチェ氏と知り合った経緯なども確認しているという。

 問題のメディアは先日、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)総書記について「崇高な為民献身の精神を天稟(てんぴん)として持たれる総書記様」と紹介するなど北朝鮮を称賛する記事を掲載し、北朝鮮政府関係者の談話なども随時紹介してきた。男自身もこのメディアに「米帝をこの地から追い払い、分裂を終わらせてやる」「懐かしく温かい北の空よ、私たちは見つめるだけで幸せになる」などの記事を執筆したことも確認されている。

 2008年に創刊されたこのメディアは米国に本社があり、チェ氏も創刊メンバーで1年間代表を務めたという。警察の関係者は「捜査中のため具体的な内容は明らかにできない」とコメントした。

仁川=イ・ヒョンジュン記者

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