金正恩総書記が小学校の授業を参観、北メディアの写真に映り込んだものとは

金正恩総書記が小学校の授業を参観、北メディアの写真に映り込んだものとは

 北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)総書記が、鴨緑江の洪水によって被災した小学生たちの臨時教室を訪れた。この時、金総書記の横にたばことマッチ、灰皿が置かれている様子がカメラに捉えられた。

【写真】教室の後方に座る金正恩総書記の横にたばこと灰皿

 米政府系のラジオ自由アジア(RFA)が19日(現地時間)に明らかにしたところによると、北朝鮮国営の朝鮮中央通信は、金正恩総書記が16日に、鴨緑江の洪水で被災した小学生のための臨時教室が設けられている平壌の4・25旅館を訪れたと17日報じた。

 同通信は「金正恩同志は、水害地域の児童のための新学期教育準備事業の一環で組織された小学班の児童たちのモデル授業を参観した」と報じた。

 同通信が公開した写真を見ると、金正恩総書記は教室の最後方に座り、足を組んで授業を参観しているが、その横にはたばこと灰皿、マッチが置かれているようだ。RFAは「空き教室に移動して幹部たちと会議をする時は、手にたばこを持って実際に喫煙する姿がカメラに捉えられた」と報じた。

 愛煙家で知られる金正恩総書記は執権して以来、所構わずたばこを吸う姿が目撃されている。朝鮮労働党の主要な会議やミサイル発射実験の時はもちろん、学校や幼稚園など子どもたちが過ごす空間を訪れる際にもたばこを吸っている。それだけでなく病院や、妊娠中の李雪主(リ・ソルジュ)夫人のそばでもたばこを吸っており、その姿がそのまま(画像加工されずに)公式メディアで公開されてきた。

 金正恩総書記が先月末に鴨緑江の洪水被害現場を訪れた時も、金総書記の乗ったゴムボートの近くにたばこと灰皿が置かれていたことが朝鮮中央テレビの映像で明らかになった。

 金正恩総書記はこの日の訪問に同行した朝鮮労働党の幹部たちに「教育事業は我々の革命を次の世代に引き継ぎ国の発展を推進する重要な事業であり、後世の代をいかに教育し教養を育むかによって国の発展と革命の前途が左右されるため、どんなに困難でも後世の教育事業は党と政府が一瞬でもおろそかにしてはならない」と述べた。

キム・ミョンジン記者

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