【NEWSIS】京畿道富川市内のホテルで火災が発生し、7人が死亡、12人が重軽傷を負うなど、計19人の死傷者が発生したが、このホテルにはスプリンクラーが設置されていなかったことが確認された。京畿道消防災害本部などが23日に発表した。
同本部などによると、22日午後7時39分ごろ、京畿道富川市内にある9階建てホテルの8階で火災が発生したとのことだ。
この火災で20-50代の韓国人宿泊客7人が死亡した。死亡した宿泊客のほとんどは8-9階の階段や廊下などで見つかった。8階からエアマットに飛び降りた宿泊客2人も死亡した。
また、3人は煙を吸い込んで重傷を負い、救急隊によって病院に搬送された。あとの9人は軽傷だった。
調査の結果、火災が発生した8階の客室には宿泊客がいなかったことが確認された。消防当局は客室64室に計27人が宿泊していたと推定している。
この火災はホテル全体に広がることはなかったが、黒煙が上がって多数の死傷者が出た。
現時点で火災の原因は明らかになっていない。だが、火災の発生前にある宿泊客が810号室に入ったところ、「焼け焦げたにおいがする」と言って客室を変更していたことが分かった。
富川消防署のイ・サンドン火災予防課長は「火災発生前、ある宿泊客が『焼け焦げたにおいがする』と言って部屋の変更を求めた。詳しい時間はまだ把握できていない」と語った。
そして、出火した8階の客室内にはスプリンクラーも設置されていなかったことが分かった。イ・サンドン課長は「このホテルは2003年に建築が完了した。当時はスプリンクラー設置対象ではなかった」と説明した。
消防当局は通報を受けてから3分で対応第1段階を発令した。そして15分後の午後7時57分ごろ、対応第2段階へと対応段階を引き上げた。
通報を受けて出動した消防当局は、隊員153人とポンプ車などの装備46台を動員し、同日午後10時26分ごろ、火を完全に消した。
消防当局と警察は火災の詳しい原因や経緯を調べている。
チョン・イルヒョン記者、キム・ドンヨン記者、イ・ルビ記者