【ソウル聯合ニュース】韓国の大手財閥、SKグループの崔泰源(チェ・テウォン)会長と離婚訴訟中の盧素英(ノ・ソヨン)氏が、婚姻生活を破綻させ、精神的苦痛を与えられたとして崔氏の内縁の妻であるT&C財団のキム・ヒヨン理事長に30億ウォン(約3億2600万円)の損害賠償を求めた訴訟の判決が22日、ソウル家庭裁判所であった。家裁は崔氏とキム氏の行為が夫婦の根本的な信頼関係を壊して婚姻を破綻させたことが認められるとし、両氏に共同で20億ウォンを賠償するよう命じた。
家裁は「提出された証拠により、キム氏と崔氏の不貞行為、婚外子出産、公の場での行動などが盧氏と崔氏の根本的な信頼関係を壊し、婚姻を破綻させた点が認められる」と指摘した。
盧氏は、人妻だったキム氏が崔氏に接近して不貞行為を続けて婚外子を出産したとし、崔氏が2015年以降、キム氏のために1000億ウォン以上を使ったと主張した。
一方、キム氏側はこの損害賠償請求について、盧氏が離婚訴訟で優位に立つために起こしたものであり、婚姻関係は十数年前から破綻していたと反論している。また1000億ウォンを使ったという主張については、虚偽事実の公表に該当するとし、盧氏を警察に告訴した。
崔氏と盧氏の離婚訴訟を巡っては、ソウル高裁が5月末、崔氏に対し、盧氏に財産分与として1兆3808億ウォン、慰謝料20億ウォンを支払うよう命じる判決を言い渡した。崔氏は6月に開いた記者会見で「(判決で)客観的かつ明白な誤りがあった」として、「司法の判断は尊重されるべきだが、上告を決めた」と述べた。
1兆3808億ウォンの財産分与は韓国で最高額となる。