京都国際高校は1999年に硬式野球部を創部した。この学校はもともと、1947年に在日僑胞(韓国・朝鮮人)団体が民族教育のために建てた京都朝鮮中学として開校した。1958年に京都韓国学園として再編され、韓国政府の認可を受けた。1990年代後半、生徒数が約70人にまで減ると、廃校を避けようと硬式野球部を作り、日本人の生徒たちを多数受け入れて、韓日連合学校兼野球に特化した国際学校に生まれ変わった。在校生のほとんどが野球部またはK-POPなど韓国文化に対する憧れを抱いて入学したという。野球部員61人はほとんどが日本人だ。国際高校になったが、韓国語・英語・日本語のうち韓国語の授業時間数が最も多く、在校生は年4-5回ずつ韓国を訪問する。日本人の生徒たちが韓国語の校歌に不便を感じるのではないかと心配し、変えようかと悩んだが、アンケートの結果、「韓国が好きで入学したのに、なぜ韓国語の校歌を変えるのか」という反応があったため、韓国語のままにしているという。
夏の甲子園大会は、日本全国の野球部がある高校約3700校のうち、熾烈(しれつ)な地区大会を勝ち抜いた49校が出場して優勝を争う。約75倍という競争率を勝ち抜かなければならないため、甲子園大会への出場そのものを高校野球の選手たちは夢にしている。京都国際高校は今回が3回目の甲子園大会出場だ。2021年に初めて夏の甲子園大会に出場してベスト4まで進んだが、その3年後に決勝進出を果たした。今大会では第1戦7-3、第2戦4-0、第3戦4-0、準々決勝4-0と勝ち上がり、準決勝で3-2の逆転勝ちと勢いに乗っている。準決勝前までの4試合では、いずれも2けた安打を出した。
京都国際高校が23日の決勝で勝ち、夏の甲子園大会を制覇すれば、甲子園球場開場100周年大会で優勝するという歴史的な意義も持つことになる。関東第一高校と京都国際高校の対戦について、日本の報道機関は「新旧首都対決」「長い日本の高校野球の歴史で、現首都のチームと旧首都(京都)のチームが対決するのは初めて」と書いている。また、「韓国メディアの関心は京都国際の校歌の放送に集まっている」という報道もあった。
ペ・ジュンヨン記者