金メダル5個と発表した大韓体育会の最終予想は、ずさんな部分が少なくない。競泳で黄宣優(ファン・ソヌ)=自由形200メートル=、金禹旻(キム・ウミン)=自由形400メートル=を金メダル候補に挙げたり、アーチェリー男子個人戦をメダル候補から外したりしたのは、現実とかけ離れた判断だという見方だ。射撃も今回は金メダル3個・銀メダル3個という過去最高成績を残し、大韓射撃連盟でも金1個(ヤン・ジイン)、銀2(パン・ヒョジン、イ・ウンソ)、銅1(パク・ハジュン、パン・ヒョジン)に可能性があると言っていたが、大韓体育会はメダル1個(金または銀・女子25メートルピストルのヤン・ジインなど)だけを挙げていた。卓球はメダルを取れないだろうとみられていた。競技力分析資料をきちんと参考にしていたのかという疑問が浮かんでくるほどだ。
鎮川韓国代表選手村の張在根(チャン・ジェグン)村長は「五輪開幕100日前までは、アーチェリーやフェンシングなどに限った金メダル5個は客観的数値だった。五輪が近づくにつれ、選手たちの士気が上がって前向きな展望も浮かんだが、目標を上方修正して公言するには確信が不足していた」と説明した。結果的に、大韓体育会が総合的で綿密な分析をおろそかにしたまま、「責任回避」に重点を置いていたと指摘されている。秦鍾午議員は「メダルの見通しを完璧に正確にするのは難しいが、消極的な見通しに終始し、五輪に対する国民の関心が下がった。選手たちのスポンサー契約などにマイナスの影響を与える恐れもある」と語った。
張珉錫(チャン・ミンソク)記者