急な割り込みで「非接触事故」起こしたキャンピングカーが救護義務違反 /忠南・唐津

 突然車線を変更したキャンピングカーを避けようとしてトラックが横転する事故が発生した。ところが、事故を誘発したキャンピングカーのドライバーが何の措置も取らずに現場を走り去る様子がカメラにとらえられ、インターネット上で怒りを買っている。

【写真】キャンピングカーが急な割り込み→後続のトラックが急ブレーキでハンドル切って横転→救護せずに立ち去る

 この事故の様子が写っている防犯カメラ映像はネット・コミュニティー・サイト「ボベ・ドリーム」に13日に掲載された。映像を見ると、第1車線を走っていたあるキャンピングカーが車線変更を試みている。第2車線の後方を走っていたトラック1台が、割り込んできたキャンピングカーを避けようと急ブレーキをかけてハンドルを切ったところ、バランスを崩して横転した。

 事故の衝撃でトラックはフロントガラスが割れ、あたり一帯は土ぼこりが舞い上がった。事故を誘発したキャンピングカーは止まるかと思われたが、そのまま現場から走り去った。

 映像を見たネットユーザーたちは「トラックの運転手が助けてくれたのに、知らんぷりしていなくなるなんて」「目撃者だとしても事故を見たら車を降りて状況を見なければならないのでは」などのコメントを寄せている。

 この事故は12日昼12時50分ごろ、忠清南道唐津市内の道路で発生した。当時、トラックには大型鉄鋼コイルが積まれていた。50代のトラックの運転手は痛みを訴えて病院に搬送され、治療を受けているという。

 映像に写っているキャンピングカーを運転していたのは60代の女性だった。この女性は警察の事情聴取に「事故が起きたとは知らなかった」と言ったという。警察関係者はチャンネルAのニュース番組で、「特定犯罪加重処罰などに関する法律を適用して捜査する方針だ。物理的な衝突がなくても、間接的に事故を誘発した非接触事故で原因を提供した過失があれば、一般の交通事故と同様に処罰を受けることがある」と述べた。

 特に、事故を起こしたことを知りながらも、何の措置も取らずに現場を離れたならば逃走致傷罪やひき逃げの容疑がかかる可能性がある。

チェ・ヘスン記者

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