韓国 きょうのニュース(8月13日)

◇政府が1219人の恩赦・復権決定 「社会統合を期待」

 政府は13日の閣議で、15日の光復節(日本による植民地支配からの解放記念日)に合わせて1219人の特別赦免(恩赦)・減刑・復権を行うことを決めた。韓悳洙(ハン・ドクス)首相は「社会統合のきっかけをつくり、経済回復に役立つことを期待する」と述べた。今回の恩赦・復権の対象には文在寅(ムン・ジェイン)前大統領の側近だった金慶洙(キム・ギョンス)元慶尚南道知事や朴槿恵(パク・クネ)政権時代の国政介入事件で実刑を言い渡された趙允旋(チョ・ユンソン)元大統領府政務首席秘書官、李明博(イ・ミョンバク)政権時代に情報機関・国会情報院の院長を務めた元世勲(ウォン・セフン)氏と警察庁長を務めた趙顕五(チョ・ヒョンオ)氏らが含まれた。

◇尹大統領 大雨被害の2市を特別災害地域に指定

 尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領は、7月の集中豪雨で大規模な被害が発生した京畿道坡州市と忠清南道唐津市の計四つの地域を特別災難(災害)地域に指定した。政府は先月15日と25日にも特別災難地域を指定しており、7月の大雨に関しては今回で3度目となる。尹大統領は行政安全部の李祥敏(イ・サンミン)長官など関係官庁の長官に対し、被災地の復旧事業を進めるとともに被災者への支援金支給、公共料金の減免などの支援を行うよう指示した。

◇12日に1時間の電力総需要102GW 過去最大 

 電力取引所によると、12日午後2~3時の電力の総需要は過去最大となる102.327ギガワット(GW)で、これまで最大だった昨年8月7日(100.571GW)を上回ったとみられる。総需要とは、電力市場での需要と太陽光を中心とする韓国電力の電力購入契約(PPA)、小規模自家用太陽光発電など電力市場外の需要を合わせたものを指す。総需要が過去最大を更新したのは猛暑の影響が大きかった。気象庁によると、12日のソウルの最高気温は34.1度まで上昇し、同日夜まで23日連続の熱帯夜となった。

◇EV火災のバッテリーは「中国製」 ベンツが全モデル公開

 仁川市内のマンション地下駐車場で今月1日に発生したメルセデス・ベンツの電気自動車(EV)の火災を巡り、韓国法人のメルセデス・ベンツコリアはEVの全8モデルについてバッテリーの製造会社を公表した。火災が発生したのはセダンの「EQE」で、仕様によって中国メーカーの寧徳時代新能源科技(CATL)か同じく中国の孚能科技(ファラシス・エナジー)のバッテリーが使われているが、該当の車両にはファラシスのバッテリーが搭載されていたという。

◇振り込め詐欺に最大無期懲役 量刑基準強化を勧告

 大法院(最高裁)の量刑委員会は12日に開いた全体会議で、詐欺犯罪の量刑基準の修正案をまとめた。家賃の代わりに入居時に高額の保証金を預ける伝貰(チョンセ)を悪用した詐欺やボイスフィッシング(振り込め詐欺など電話による金融詐欺)、詐欺犯罪の量刑を重くする内容が盛り込まれた。関係者が13日、明らかにした。量刑委は伝貰詐欺やボイスフィッシングなどによる被害が広がっていることから、このような組織的詐欺の場合、特別調整を通じて無期懲役まで選択できるようにすることを勧告した。

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