北朝鮮ミサイル開発の中心人物 ロシアで武器展示会に出席

【ソウル聯合ニュース】北朝鮮のミサイル開発の中心人物である金正植(キム・ジョンシク)朝鮮労働党第1副部長が、ロシアのモスクワで開催された大規模な武器展示会に出席した。米政府系のラジオ自由アジア(RFA)が13日、報じた。

 RFAによると、ロシアメディアが公開した12日(現地時間)開催の国際軍事技術フォーラム開会式の映像で、金氏がプーチン大統領のビデオ演説を聞く姿が捉えられた。

 金氏は北朝鮮のミサイル開発の立役者の一人とされ、ミサイルの発射実験などで金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党総書記)が武器の開発現場を訪れる際にほぼ毎回随行する人物だ。

 正恩氏が政権を握った直後の2012年、人工衛星「光明星3号」を搭載した長距離ロケットの発射に携わった功績により「共和国英雄」の称号を授与されたこともある。

 金氏は17年に採択された国連安全保障理事会の対北朝鮮制裁決議2397号の制裁リストと韓国、米国、欧州連合(EU)の独自制裁リストに含まれている。

 国連加盟国は安保理の制裁リストに含まれている人物の入国を禁止しなければならないが、ロシアはこれに背いて金氏をモスクワに招いた。

 金氏が展示会を訪れるのに合わせ、ロシア側の関係者と会って大陸間弾道ミサイル(ICBM)をはじめとする武器開発について意見交換する可能性もありそうだ。

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