【ソウル聯合ニュース】北朝鮮が単独で、テコンドーの国連教育科学文化機関(ユネスコ)無形文化遺産への登録を申請していたことが9日、分かった。
ユネスコの公式ホームページなどによると、北朝鮮は今年3月に「朝鮮民主主義人民共和国の伝統武術テコンドー」の無形文化遺産登録に向けた申請書をユネスコ本部に提出した。毎年3月末が無形文化遺産登録の申請書提出の期限となっている。
韓国の団体、コリアテコンドーユネスコ推進団のチェ・ジェチュン団長は聯合ニュースの取材に対し「北が今年3月に単独で申請したと承知している」とし、「(北朝鮮主導の)国際テコンドー連盟(ITF)側と協議し、シルムのように南北共同登録を推進することにしていたが、単独で申請した」と述べた。また、南北共同登録に向けて韓国の国家遺産庁が乗り出すべきだと指摘した。
朝鮮半島固有の相撲「シルム」は2018年に無形文化遺産に登録された。韓国と北朝鮮がそれぞれ登録申請書を提出したが、外交的努力により共同登録が決まった。無形文化遺産の南北共同登録はシルムが初めてだった。
現在、北朝鮮の無形文化遺産としては「アリラン」「キムチ作り」「シルム」「平壌冷麺の風習」の計4件が登録されている。