■パリ五輪トライアスロンが行われたセーヌ川よりも多くの大腸菌…原因は今も不明
今回の日迎遊園地での水質検査結果は最近パリ五輪トライアスロンで問題になっているセーヌ川よりも悪い。米CNNテレビは「今年6月30日の時点でセーヌ川から100ミリリットル当たり2000CFUの大腸菌が検出された」と報じた。セーヌ川では水質悪化の原因は雨と考えられている。CNNによると、上記の結果が出た水質検査は雨が降った直後に行われたという。
その後パリ五輪組織委員会は7月30日(現地時間)に予定されていた男子トライアスロン競技を雨を理由に延期した。7月26日と27日に降った雨でセーヌ川の水質が競技に不適切と判断されたためだ。ワールドトライアスロン(連盟)によると、競技に必要な基準は水100ミリリットル当たり1000CFU未満だ。
日迎遊園地も7月第1週と第2週の水質検査の際に多くの雨が降ったという。楊州市の関係者によると、この2回の水の採取はいずれも雨が降った後に行われたようだ。通常だと汚染物質は雨で流されるが、一方で外の道路などから汚染物質が新たに川に流れ込むこともあるという。
その後7月第3週(7月16日)の検査ではいずれも基準値を満たした。当時上流で検出された大腸菌は100ミリリットル当たり160CFUで、中流と下流は2桁台だった。
ところが7月第4週(7月25日)の検査では再び不適合の結果が出た。中流と下流はいずれも100ミリリットル当たり1400CFUで、基準値(100ミリリットル当たり500CFU)の2.8倍だった。上流では19CFUだった。
7月第4週の結果について保健環境研究院の関係者は「原因究明のため遊園地周辺の飲食店などによる下水や汚水の放流などさまざまな可能性について調査を行っている」とした上で「中流と下流での基準値超過はふん便が原因の可能性が高く、何者かのふん便が流入したのではないか」と述べた。
楊州市の関係者も「明らかな原因はまだ解明されていないが、下水とふん便が流入した可能性などについても確認中だ」と説明した。
保健環境研究院と楊州市は8月にも日迎遊園地に対する水質検査を実施する計画だが、8月第1週の結果はまだ公表されていない。
キム・ヤンヒョク記者