卓球女子団体 韓国代表と対戦して敗れた隻腕のブラジル代表選手に大きな拍手と歓声 パリ五輪

 アレシャンドレは生後まもなく血栓症を患い右腕の切断手術を受けた。7歳で卓球を初め、スケートボードやフットサルもしながらバランス感覚を養った。2014年に北京で行われた世界パラ卓球選手権ではシングルスと団体戦で銅メダルを、17年にスロバキア・ブラチスラバで行われた同選手権では団体戦で金メダルを獲得した。

 パラリンピックにも2回出場し、メダルを獲得している。16年に自国のリオデジャネイロで開催されたパラリンピックでは女子シングルスと団体戦で銅メダルを、20年東京パラリンピック(21年開催)ではシングルスで銀メダルを獲得した。

 今回、パリ五輪の出場権を獲得したアレシャンドレは、ブルーナ・タカハシ、ジウリア・タカハシ姉妹と共に堂々と団体戦に出場した。ブラジルのスポーツ史上、オリンピックとパラリンピックの両方に出場した選手はアレシャンドレが初めて。世界ではポーランドの「隻腕の卓球レジェンド」ナタリア・パルティカに続いて2人目だ。アレシャンドレはかつてパルティカについて「彼女がキャリアの中で成し遂げた全てのことに刺激を受け、彼女を超えるためにたくさんの努力を重ねてきた」「彼女はオリンピックとパラリンピックに同時に出場して歴史を塗り替え、私に大きな刺激を与えてくれた」と話していた。

 アレシャンドレにとって次の目標は、五輪後に行われるパラリンピックで卓球の金メダリストになることだ。アレシャンドレは「パラリンピックで勝つことに明らかに役立つため、五輪にも出続けたい。パラリンピックで金メダルを獲るという夢を抱いているし、28年のロサンゼルス五輪にも行きたい」と意欲を見せた。

イ・ヘジン記者

【写真】ブラジル代表ブルーナ・アレシャンドレ選手

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