文大統領外遊同行中に脳出血で倒れた女性局長は名誉退職ではなく免職 韓国外交部が結論

文大統領外遊同行中に脳出血で倒れた女性局長は名誉退職ではなく免職 韓国外交部が結論

 2018年11月の文在寅(ムン・ジェイン)大統領(当時)の外遊に同行中、シンガポールで脳出血で倒れた韓国外交部(省に相当)のキム・ウンヨン元・南アジア太平洋局長が2日、免職扱いとなって外交部を離れた。外交部と人事革新処が現行の国家公務員法上の名誉退職などさまざまな条項を検討したが、意思表示が不可能な状態にあるキム元局長には適用できないという結論に至ったという。外交部の同僚たちはキム元局長のために寄付金や応援メッセージを集め、欧州の公館で大使を務めているキム元局長の夫に伝達した。尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領もキム元局長の夫にお見舞いの電報と慰労金を送ったことが分かった。

【写真】金恩英・元外交部南アジア太平洋局長

 外交部の当局者はこの日「今年1月30日付で公務上の疾病休職の法定最大延長期間が満了となり、免職以外の案がなかった」として「名誉退職時に受け取れる名誉退職手当は支給できないが、免職となった後でも退職年金、障害年金、看病費の一部が支援され、支援額としては大きな差はない」と説明した。ただし疾病休職期間に支給されていた月給(基本給)と健康保険上の自己負担金の支援はなくなり、看病費も減額されるため、家族の負担は増えるとみられる。

 キム元局長は18年、東南アジア諸国連合(ASEAN)関連首脳会議とアジア太平洋経済協力(APEC)首脳会議に出席する文大統領に随行するために出国したが、5泊6日の日程の半分を終えた11月16日、ホテルの部屋で脳出血を起こして倒れた。その1週間前には文大統領の妻、金正淑(キム・ジョンスク)夫人のインド訪問も担当するなど、業務量が増大していたことが分かった。

 その後、意識は取り戻したものの、現在もソウル郊外の病院で24時間看護を受けながら過ごしている。今年4月末には外交部のチョ・テヨル長官、キム・ホンギュン第1次官、カン・インソン第2次官が見舞いのために病院を訪れてキム元局長と夫と面会した。キム元局長は意思表示はできないものの、かつての同僚たちが訪ねてきたことが分かったのか、表情が変わったという。キム元局長の家族に対する応援とお見舞いのメッセージを受け付けるためのインターネット掲示板には、韓国国内だけでなく海外からもキム元局長を懐かしむメッセージが届いたと外交部は明らかにした。

キム・ジンミョン記者

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