かつては放送禁止、今では韓国の日常になった日本の歌

かつては「倭色」だとして放送されなかったが、今は実質的に解禁

 これまで韓国の番組では聞くのが難しかった日本の歌が、今や韓国のお茶の間をにぎわせている。TV朝鮮のバラエティー番組『ミスター・ロト』ではこのほど、1980-90年代に日本でも人気を呼んだ演歌歌手キム・ヨンジャ(金蓮子)がデビュー50年にして初めて、韓国の番組で日本の歌を歌った。さらに、MBNのバラエティー番組『韓日歌王戦』に出演した日本人歌手たちが歌った歌は動画共有サイト「ユーチューブ」で再生回数500万-600万回を記録し、人気を集めている。キム・ヨンジャは「K-POPの成功がKトロット(韓国演歌)市場も新たに開拓できるという自信をくれた。韓日交流の新たな地平を開くことも可能だろう」と語った。

【写真】 「青い珊瑚礁」を熱唱するNewJeansハニ

 2004年の韓国政府による日本文化全面開放措置以降も、なかなか開かれなかった日本の歌に対する門戸が今、開かれつつある。かつては「倭色(日本風の文化・生活などの様式)」だという理由により、韓国で日本の歌が禁止曲になっていた時期もあったが、今は日本の歌が日本語の歌詞のまま、番組で放送される時代になった。専門家らは「倭色の実質的な解禁」だと解釈している。韓国文化が世界的トレンドとして急浮上しているのに伴い、特定の文化に対する警戒心はいらなくなった、という見方だ。大衆文化評論家のイ・ムンウォン氏は「韓国のコンテンツの競争力が強くなり、日本文化に対する拒否現象はほとんど消えた。その背景には、韓国の1人当りの国民所得が初めて日本を上回るなど、経済的な自信がある」と語った。

崔宝允(チェ・ボユン)記者

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  • ▲写真=TV朝鮮『ミスター・ロト』より
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