飛行機の機内で電子たばこを吸う乗客の姿が動画で公開され、インターネット上で非難が相次いでいる。
インスタグラムユーザーのAさんは7月29日、自身のアカウントに「飛行機の機内であった出来事。本当にこんな人がいるんですね。目を疑いました」とコメントを付けて動画を投稿した。
動画には、ビジネス席に座ってたばこを吸う男性乗客の姿が映っている。この乗客は携帯電話を見ながら電子たばことみられるものを口から吸い、煙を吐き出している。
この動画は投稿されてから一日もたたないうちに460万回以上再生された。動画には「今からでも航空会社に言えば何らかの措置を取ってくれるんじゃないか」「電子たばこだからにおわないだろうと思って吸っている人が結構多いよね」などと乗客を批判するコメントが相次いだ。
機内での喫煙は、火災のリスクがあるなどの理由で航空保安法によって禁止されている。駐機中の航空機内での喫煙は500万ウォン(約55万9000円)以下、運航中の機内での喫煙は1000万ウォン以下の罰金刑に処せられる。
韓国最大野党「共に民主党」の張喆敏(チャン・チョルミン)議員が韓国国土交通部(省に相当)から入手した資料によると、昨年1-8月に韓国の航空会社で摘発された喫煙行為は274件で、機内で摘発された違法行為の81%を占めている。
動画に映っている電子タバコは預け荷物の中には入れられないため、機内への持ち込みは可能だが、一般のたばこと同様に機内で吸うことは禁止されている。
しかし、煙とにおいがあまり出ないという理由で機内で電子たばこを吸う乗客がおり、たびたび摘発されていることが分かった。このため大韓航空は2019年、全ての乗務員を対象に、電子たばこを含め機内喫煙を摘発した際には、その度合いに関係なく現地警察に引き渡すという関連規定を周知した。
キム・ジャア記者