韓国情報機関元トップ 正恩氏娘は「後継者ではない」=「留学中の息子隠している」

【ソウル聯合ニュース】韓国の情報機関、国家情報院(国情院)の院長を務めた最大野党「共に民主党」の朴智元(パク・ジウォン)国会議員は30日のラジオ番組で、国情院が国会情報委員会で北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党総書記)の娘、キム・ジュエ氏が後継者としての教育を受けていると報告したことについて、「まだ後継者の道を歩んでいるわけではない」との認識を示した。

 朴氏は文在寅(ムン・ジェイン)前政権だった2020年から22年まで国情院の院長を務めた。

 朴氏は「韓米の情報当局は息子、その次にジュエ、その次に第3子が生まれたと把握している」として、「息子がいるのに社会主義国家で娘を、女性を指導者にしたことがあるのか」と指摘。「キム・ジュエがまだ後継者に決まったわけではない」とし、「息子は海外留学しているため、隠しているのではないかと思う」と強調した。

 そのうえで、金正恩氏も息子の年代に妹の金与正(キム・ヨジョン)氏と共にスイスに留学していたとして、「(北朝鮮は)その時、完全に隠していた。身の安全のためにも隠さなければならない」として、「息子を海外留学に送ったため、隠蔽のためキム・ジュエを出しているわけだ」と主張した。

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