「神様が高収益を保障してくれる」などと言葉巧みに信者らを誘惑し、500億ウォン(約55億4600万円)を超える投資金をだまし取った教会の執事が、二審でも重刑を言い渡された。
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ソウル高裁はこのほど、特定経済犯罪加重処罰法上の詐欺などの罪で逮捕・起訴された教会の執事(66)に、一審と同じ懲役15年を言い渡した。
執事は2016年1月から21年7月にかけ「お金を貸してくれれば、政治資金や企業の資金洗浄に使って大きな収益を上げ、1カ月以内に数千パーセントに達する高い利息を支払う」と言って信者ら53人から総額530億ウォンをだまし取ったとして起訴されていた。
この執事は深夜の祈祷や奉仕活動に参加し、信者らを信用させた上で犯行に及んでいたことが分かった。
追加の投資を渋る信者らには「神様が高収益を保障してくれる」「祈祷の力を信じてほしい」と圧力を掛けていた。
一審は「被告は普段から、自分が大きな成功を収めた実業家であるかのように富を誇示し、周囲を羨ましがらせる一方で、高い収益を還元できるようなことを言って誘惑した」「詐欺の犯行によって家庭が崩壊した人や、基本的な生活すら困難になった被害者がかなり存在する」と指摘した。
控訴審では「被告が控訴審で被害者40人を対象に一定額の供託金を預けたが、被害規模に比べて供託金があまりに少ない」として「犯行を心から反省しているようには見なせず、被害の埋め合わせのために真面目に努力したとも考え難い」と指摘した。
カン・サング記者