佐渡金山の強制労働被害者遺族 各国に嘆願書「歴史の記録を」=韓国

【ソウル聯合ニュース】日本が国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界文化遺産に推薦した新潟県の「佐渡島の金山」を巡り、同地で労働を強いられた韓国人被害者の遺族らが世界遺産委員会の21の委員国に朝鮮半島出身者が同地で強制労働の被害を受けた事実を記録することを求める嘆願書を送った。

 被害者を支援する市民団体「民族問題研究所」が26日、明らかにした。同地であった強制労働の実態などをまとめた韓日市民団体の共同調査報告書も添えられたという。

 被害者遺族は嘆願書で、「佐渡金山が人類全体の世界遺産として歓迎されるためには、われわれの父親たちがそこで流した血と汗と涙、強制労働の歴史が必ず記録されなければならない」とし、被害者の名前を必ず記憶してほしいと訴えた。

 民族問題研究所は「韓国政府は違法な植民地支配の過程で自らの意思に反して佐渡金山に連れて行かれ、苦痛を受けた徴用被害者の歴史を日本政府がしっかりと記録するよう最後まで外交的努力を尽くさなければならない」と強調した。

 「佐渡島の金山」の審査は27日に行われ、韓国を含む21の委員国が全て同意すれば登録される。朝鮮半島出身者の強制労働など「全体の歴史」の反映を韓国が求め、日本側が受け入れたことで、特別なことがない限り、登録される見通しだ。

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