共に民主・李在明代表の妻、公選法違反で罰金300万ウォン求刑

来月13日に一審判決

 韓国野党・共に民主党の大統領候補を選ぶ予備選挙の際、京畿道の法人カードで同党所属中堅議員らの妻に飲食を提供した容疑で起訴された金恵景(キム・ヘギョン)被告に対し、検察は罰金300万ウォン(約33万円)を求刑した。

 水原地方裁判所で25日に行われた金恵景被告の公職選挙法違反容疑に対する最終論告で検察は「(この事件は)被告が夫の李在明(イ・ジェミョン)元京畿道知事を大統領候補にする目的で、有力政治家である現職・前職の国会議員の配偶者らを買収しようとした事件だ」と指摘し、金恵景被告に罰金刑を求刑した。

 かつて京畿道知事だった共に民主党の李在明代表が党内予備選挙への出馬を宣言した後の2021年8月2日、金恵景被告はソウル市鍾路区のある中華料理店で共に民主党の中堅議員の妻ら6人に総額10万4000ウォン(約1万1600円)相当の食事を提供した疑いがある。検察は金恵景被告が自らの秘書に京畿道の法人カードで食費を支払わせたとみて、今年2月に金恵景被告を在宅で起訴した。検察は「犯行は明らかに認められるが、被告は(検察が)証拠がないにもかかわらず起訴したかのように政治問題化して争点をあいまいにし、終始一貫して犯行を否定している」「自らの秘書に全ての責任を押し付けるなど、反省の態度も全く見られない」と主張した。

 金恵景被告は最終意見陳述で「私は平凡な主婦として生きてきたし、夫も非主流の政治家として多くの弾圧を受けてきた。そのため私は常に揚げ足を取られないよういつも緊張しながら生きてきた」と泣きながら主張した。金恵景被告はさらに「食事代に対する議論や協議は以前も今もあり得ないことで、あまりに大きな原則だったので(秘書に)何かを伝えるとか指示できる状況ではなかった」「(秘書が)なぜそんなことをしたのか、訳が分からないので逆に質問したい」「私がこの場にいること事態が不覚だ。私自身の周りを管理し、徹頭徹尾統制すべきだったが、多くの点で不十分だったと深く反省している」などと頭を下げながら述べた。金恵景被告は裁判が続いた5カ月間、1回も自らについて語ることはなく、今回初めて口を開いた。

 検察はこの事件とは別に、金恵景被告が京畿道の法人カードを私的に使った疑惑についても捜査を進めている。

水原=キム・スオン記者

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  • ▲韓国野党・共に民主党の李在明(イ・ジェミョン)代表の妻の金恵景(キム・ヘギョン)氏。公職選挙法違反の容疑で起訴された金恵景被告は10日、京畿道水原市内の水原地方裁判所に出頭した。/NEWSIS

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