韓国 きょうのニュース(7月23日)

◇与党新代表に前法相の韓東勲氏 表舞台に改めて復帰

 保守系与党「国民の力」は23日に党大会を開き、尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領と距離を置く韓東勲(ハン・ドンフン)前法相を新代表に選出した。4月の総選挙で非常対策委員長を務め与党を率いたが敗北。政治の表舞台から一旦退いたが、改めて与党トップとして復帰することとなった。

◇強風伴う大雨 各地で被害続出

 韓国で22日夜、江原道、京畿道、仁川市を中心に強風を伴う大雨が降り、各地で道路の冠水や住宅の浸水、停電、孤立などの被害が続出した。長引く雨により忠清南道の瑞山市と唐津市、江原道の鉄原郡と平昌郡、京畿道の漣川郡には土砂崩れの予報が出され、山林当局が注意を呼びかけた。各自治体も気象状況を注視し、非常事態に備えている。

◇カカオ創業者を逮捕 SMエンタ買収巡る株価操作容疑

 検察当局は23日、大手芸能事務所SMエンタテインメントの経営権を巡り、インターネット大手カカオが総合エンターテインメント企業HYBE(ハイブ)による買収を妨げる目的で株価を不正に操作したとしてカカオの創業者、金範洙(キム・ボムス)経営刷新委員長を逮捕した。ソウル南部地裁が同日未明、「証拠隠滅や逃走の恐れがある」として金氏の逮捕状を発付した。

◇公職者への飲食接待上限額 3万→5万ウォンへ

 国民権益委員会は23日、「不正請託および金品など授受の禁止に関する法律(請託禁止法)」で定められた公職者らへの飲食接待費の上限額を3万ウォン(約3400円)から5万ウォンに引き上げる方針を明らかにした。同委員会の鄭勝允(チョン・スンユン)腐敗防止副委員長は記者会見で、2003年の「公務員行動綱領」制定当時の飲食費の基準だった3万ウォンが現在まで維持されているとして、「物価高、消費萎縮などで経済的な困難に直面している農畜水産業界や外食業界のため、現実に合わせて(上限額を)引き上げるよう求める訴えが続いた」と説明した。

◇北朝鮮 トランプ氏の「金正恩氏と仲良くやった」発言は「未練」

 北朝鮮の朝鮮中央通信は論評で、トランプ米前大統領が先ごろ共和党全国大会で行った大統領候補の指名受諾演説で金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党総書記)と「仲良くやった」と述べたことについて、「朝米関係の見通しに対する未練を膨らませている」との見方を示した。また、米国でどの政権が発足しようとも政治風土は変わらず、気に留めることはないと突き放した。一方、米国の行動によっては対話に乗り出す可能性もあると示唆した。

◇急発進疑いの自動車 メーカーが資料提出しなければ欠陥扱いに

 政府は、急発進による事故が疑われる自動車について、メーカー側が関連資料を提出しない場合は車両の欠陥と見なす内容を盛り込んだ自動車管理法施行令改正案を閣議決定した。これにより、政府はメーカーに強制リコール(無料の回収・修理)を命じることができ、被害者は民事訴訟で勝訴する可能性が高くなる。これまで、急発進が疑われる事故の被害者はメーカーに比べ情報へのアクセスが制限されており、膨大な専門知識を有する企業との争いでは不利になると指摘されていた。

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