カメラ用イメージセンサー市場を掌握…ソニーの華麗な復活

■イメージセンサー市場シェア55%

 ソニーを復活へと導いた主役はイメージセンサーで、既に圧倒的なシェアを占めている。イメージセンサーはデジタルカメラやスマートフォンカメラに欠かせない部品だ。テクインサイトによると、昨年イメージセンサー市場でソニーは55%のシェアで圧倒的首位だった。2位のサムスン電子は約20ポイントの大差がある。来年はソニーのシェアが60%まで上昇する可能性がささやかれている。

 特に全世界におけるスマートフォンの販売台数が回復し、ソニーのイメージセンサー部門の業績も改善している。大手市場調査会社は今年がAIフォンとスマートフォンの買い替え時期に当たり、スマートフォンの出荷台数が6%前後増加すると予想している。ソニーの主要顧客はアップルとシャオミ(小米)、OPPO(オッポ)などのスマートフォンメーカーだ。アップルのiPhone15にはソニーのイメージセンサーが搭載された。中国企業もスマートフォンの生産台数を増やしており、ソニーのイメージセンサー販売も増加しているとみられる。業界関係者は「スマートフォン1台に複数のイメージセンサーが必要で、スマートフォンのカメラ機能がますます重要になり、ソニーは大きな存在となっている」と話した。ソニーは決算発表で、増収と費用節減を追い風にチップ部門の営業利益が40%増加したと説明した。

 ソニーはカメラやスマートフォンだけでなく、自動車用のイメージセンサーも攻略している。自動運転車へのシフトで車の周辺を把握できる精巧な性能のカメラの需要が高まっているからだ。

 ソニーは投資を拡大し、イメージセンサー市場で首位の座を固めるという戦略だ。ソニーは台湾積体電路製造(TSMC)と組み、熊本県の同社工場の近くにイメージセンサー工場を建設することを決めた。東京ドーム5個分に相当する27万平方メートルの用地を購入した。年内に着工し、2025年以降の稼働を見込む。イメージセンサーに使われる半導体はTSMCが熊本県に建設している工場から供給を受ける。

ユン・ジンホ記者、ユ・ジハン記者

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