文政権時代の韓国軍サイバー司令官捜査記録無断閲覧疑惑…検察が本格的な捜査に着手

 文在寅(ムン・ジェイン)政権時の大統領府行政官による「韓国軍事件記録無断閲覧」疑惑を捜査中の検察では本格的な捜査に着手していることが22日に確認された。

 本紙の取材を総合すると、ソウル中央地検公共捜査第3部(金泰勲〈キム・テフン〉部長判事)はこのほど、チェ・ヨンソン元大統領府国家安保室先任行政官=現・共に革新政策研究院院長=の職権乱用などの容疑について、複数の国防部(省に相当)調査本部関係者を呼んで事情聴取したことが分かった。検察はまた、警察が送検しなかったイ・ジョンヒョプ元国防調査本部長やイ・テミョン元国防調査本部捜査団長らに対しても、警察に再捜査を要求した。

 チェ・ヨンソン氏は2017年8月に国防部調査本部を訪れて、「サイバー司令官政治コメント事件」捜査チームの関係者たちに会い、大統領府に捜査記録を持ってこさせて無断閲覧した容疑が持たれている。国防部検察団は2014年に「サイバー司令官政治コメント事件」を捜査し、元サイバー司令官らを起訴した際、「金寛鎮(キム・グァンジン)元国防部長官の介入はなかった」と発表した。ところが、チェ・ヨンソン氏が国防部調査本部を訪問した後、再調査が加速化し、金寛鎮元長官は2017年11月に逮捕された。

 市民団体の告発で捜査に着手したソウル警察庁反腐敗捜査隊は今年5月、チェ・ヨンソン氏を検察に送致した。警察は当初、チェ・ヨンソン氏と共に告発されたイ・ジョンヒョプ元本部長やイ・テミョン元団長らは不起訴処分としたが、検察がこのほど再捜査を要求した。

 検察はまた、「チェ・ヨンソン氏が2017年9月ごろにイ・テミョン元団長や捜査チーム長ら4人を大統領府に呼んだ」という当時の調査本部関係者の陳述も確保したとのことだ。ただし、イ・テミョン元団長は「大統領府に行ったことはない」と話しているとのことだ。

 チェ・ヨンソン氏は関連の質問に「答えない」と述べた。

ユ・ジョンホン記者

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