【TV朝鮮】(アンカー)
最近、新築のヴィラ(低層集合住宅)やマンションでトイレが逆流して大変なことになるというケースが相次いでいます。取材をしてみると、驚いたことに排水管から出てきたのはセメントの塊でした。なぜ排水管にセメントの塊があったのか、補償は受けられるのか、ソン・ムビン記者が取材しました。
(記者リポート)
ソウル市内のある新築ヴィラ。トイレが詰まって逆流し、床が汚物まみれになりました。
(排水管作業員)
「わあ、ここ…入れるのが大変そうだな」
作業員が内視鏡カメラで排水管のあちこちを調べると…
(排水管作業員)
「出てきた、出てきた…」
セメントの塊が姿を現しました。
(Aさん /住民)
「どうしてセメントがそんな所に入っているんですか?」
建設作業員たちがトイレの工事をした後、残ったセメントを処理せずに排水管に捨てたのです。
(キム・ジフンさん /配管工)
「配管設備が終わったら、何も残さないのが普通です。(セメントが)あることそのものが工事の失敗だと考えるべきです」
特殊装備によってはがしたセメントの一部です。
排水管詰まりを起こしやすい衛生用品とは違って除去するのが難しく、基本の見積もりだけで100万ウォン(約11万円)以上、高ければ数百万ウォンかかります。
新築マンションでもこうしたケースはよくあります。
(ソウル市江西区のマンションの被害住民)
「あまりにも頻繁に詰まるので、住民の方々と協議をして、一緒にお金を出し合う方向で(解決)しました」
高級住宅地・江南のマンションも例外ではありません。
(ソウル市江南区のマンション関連作業員)
「内視鏡を入れてみたらセメントがぎっしり詰まっていて…500万ウォンも払って詰まりを解消しようとしたが、失敗した…」
しかし、一部の建設会社は欠陥補修期間の3年間が過ぎたとして、補償に消極的です。
専門家らは「施工時の問題なら施工者が補修期間に関係なく補償すべきだ」と強調しました。TV朝鮮のソン・ムビンがお伝えしました。
(2024年7月18日 TV朝鮮「ニュース9」より)