HD現代重工業が、未来の軍艦市場を攻略するため「艦艇技術研究所」を開設した。
【Photo】共同開発中の無人水上艇「TENEBRIS」について説明を受けるHD現代副会長
HD現代は17日、京畿道板橋のHD現代グローバルR&D(研究・開発)センターで「艦艇技術研究所開所式」を行ったと発表した。従来のHD現代重工業特殊船事業部の艦艇技術センターを拡大改編したもので、HD韓国造船海洋未来技術研究院傘下の組織として運営される。1982年に始まったHD現代の艦艇研究組織は、2009年にHD現代重工業艦艇研究室、昨年末に艦艇技術センターへと拡大され、さらにわずか半年で研究所に格上げされた。純粋に艦艇だけを研究する人材を、現在のおよそ50人から、2027年までにおよそ150人へ拡大する予定だ。
鄭基宣(チョン・ギソン)HD現代副会長は「先端デジタル技術を適用したスマート艦艇市場が浮上しつつある」とし「艦艇技術研究所を世界最高の艦艇技術の揺籃(ようらん)にして、グローバル防衛産業4大強国への跳躍を後押しする」と語った。
英国の軍事専門誌「ジェーンズ」によると、今後10年間に世界で新規発注が予想される艦艇の数はおよそ1100隻、113兆ウォン(現在のレートで約12兆8000億円)規模に達する。HD現代重工業は、1975年に韓国最初の戦闘艦「蔚山」を開発したことを皮切りに、ニュージーランド・ペルー・フィリピンから受注した海外艦艇18隻など、現在までに計106隻の艦艇を建造した。
イ・ジョング記者