北が非武装地帯に数万発埋設した「木の葉地雷」、豪雨で韓国に流入する恐れ

北朝鮮が最近DMZに数万発を埋設
臨津江などに乗って流れてくる可能性

 北朝鮮が休戦ライン付近に埋設した地雷が、梅雨シーズンの集中豪雨で流失し、韓国側に流入する可能性があるという。国防部(省に相当)は17日、「豪雨が止んだら、水が引いていくときに地雷が水辺に残っていることもあり得るので、木箱地雷・木の葉地雷などと思われる未詳の物体を発見したら触らずに近くの軍部隊または警察署に通報してほしい」と発表した。

【Photo】非武装地帯で地雷を埋設する北朝鮮の兵士たち

 北朝鮮軍は今年4月から、非武装地帯(DMZ)内の北朝鮮側地域に数万発の地雷を埋設してきた。この地雷が豪雨で流されて、臨津江・逆谷川・花江・麟北川など南北共有河川を通して南側に流入する恐れがある、と韓国軍ではみている。特に北朝鮮が、一見すると木の葉と誤認しかねない手のひらサイズの「木の葉地雷」も埋設したことを、韓国軍当局では捕捉しているという。緑色や褐色の木の葉型で、爆薬量(約40グラム)は一般的な対人地雷の2倍程度といわれる。

 こうした中で北朝鮮は最近、軍事境界線一帯でDMZ不毛化作業(地肌の露出作業)や対戦車防壁の建設作業を行っている。国防部関係者は「全体でおよそ250キロに達する軍事境界線を基準に、地肌の露出作業はおよそ10%、防壁設置はおよそ1%というレベル」と伝えた。韓国軍当局は先月18日、北朝鮮軍がDMZの北側4カ所で対戦車防壁を構築していると発表した。これに照らしてみると、その後わずか1カ月ほどで、北朝鮮軍は総延長2.5キロほどに達する防壁を建設したと推定できる。

ヤン・ジホ記者

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  • ▲グラフィック=李撤元(イ・チョルウォン)
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