北朝鮮 深夜に事前通知なくダム放流=韓国当局「非常対応体制」に

【ソウル聯合ニュース】韓国の環境部は18日、北朝鮮が17日深夜、韓国に流れ込む臨津江の上流にある黄江ダムを放流したと明らかにした。

 ただ、現在のところ放流量は多くないと推定した。

 環境部は放流を受け、軍や地方自治体と情報を共有し、非常対応体制に入った。地元住民の安全のため、警報放送や巡回を実施している。北朝鮮側は放流について、韓国側に事前に通知しなかったという。

 北朝鮮が黄江ダムを放流すると、下流の韓国北部・京畿道漣川郡にある郡南ダムなどの水位に大きな影響が出る。2009年9月には北朝鮮が黄江ダムを事前通知なく放流し、漣川郡でキャンプ客ら6人が死亡する事故が起きた。事故を受け、韓国と北朝鮮は同年10月、黄江ダム放流時には事前通知することで合意した。北朝鮮は10年に2回、13年に1回事前通知したが、それ以降は韓国側の度重なる要求にも通知していない。

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