2人死亡の高速道路交通事故、1人は駆け付けたレッカー車にはねられていた /京畿道・広州

1回目の事故を起こし路上に座り込んでいたドライバーはレッカー車にはねられていた
レッカードライバーは事故車のドライブレコーダーをひそかに取り出す
容疑者のレッカードライバー「2回目の事故を起こしたと疑われると思った」

 男性にぶつかった直後、容疑者の男は男性への救急対応などはせず、アウディからドライブレコーダー用のSDカードを取り出して現場から立ち去った。男は現場で対応に当たっていた関係者に「レッカー車の車輪が故障したのでけん引できない」などとごまかしていたという。当時事故現場にはレッカー車が5台待機し、自分たちが先にけん引しようと駆け引きしていたという。容疑者の男は高速道路を逆走して2番目に現場に駆け付けていた。その時点で最初に現場に到着していた別のレッカー車はアクティオンをけん引する作業を行っていたようだ。

 警察は当時現場にいた別のレッカードライバーなどの話から男の身元を特定し、今年5月に自宅とオフィスを家宅捜索した。また男のノートパソコンから事故当時のドライブレコーダー映像がいったん再生されてから削除されていた記録を確認し、男を追及したところ隠し持っていたSDカード(レッカー車とアウディのドライブレコーダー映像)を差し出した。しかし男が持ち去ったSDカードにはアウディの男性がはねられる様子は映っていなかった。

 国立科学捜査研究院がアウディに乗っていた男性の遺体を解剖し死因を調べたところ、最初に頭部などを負傷していたが、その後レッカー車にはねられたことが死因と推定されるという。研究院はアウディのエアバッグの状態などから、最初の追突事故は死因ではないと判断したようだ。警察の関係者は「事故現場では当時、事故を起こした車を先にけん引しようと、レッカー車が競争していた。そのような状況の中で容疑者の男はアウディの男性を確認できず、2回目の事故を起こしたようだ」と説明した。

 容疑者の男は警察での取り調べで「アウディの男性はすでに死んでいたと思ったが、自分が男性をはねて死亡させた加害者だと疑われそうだったので、ドライブレコーダーのSDカードを取り出してその場を立ち去った」と供述し、容疑を認めているという。警察は今年5月末に男を送検し、その後男は起訴され水原地裁城南支院で一審の裁判が今も行われている。

水原=権祥銀(クォン・サンウン)記者

【Photo】事故現場の様子

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