「いじめてないのに認めるのは嫌」 双子バレー選手の姉イ・ジェヨンが引退宣言

2021年のいじめ疑惑後は海外でプレー

 最後は「私にとってバレーボールは今でも大切な思い出ですが、とても大変でつらい瞬間もたくさんありました。事実でないにもかかわらず、誰かが言った一言によってありとあらゆる叱咤(しった)を受けるという苦痛の時間もありました」「それでも全ての瞬間を、笑ったり泣いたりしながら過ごせたのは、ファンの皆さまがいらっしゃったからです。選手としてファンの皆さまに恥ずかしくないバレーボールをしてきたので、今後も同じように恥ずかしくないイ・ジェヨンとして生きていきます」と締めくくった。

 イ・ジェヨンの双子の妹イ・ダヨンはその翌日、この文章を自身のインスタグラムのストーリー上でシェア。イ・ジェヨンの代わりに文章を投稿した知人も、姉妹がコートに立っている写真を投稿し「引退おめでとう。この先に幸せなことだけが待っていますように」と応援メッセージを送った。イ・ダヨンは現在、フランス・リーグのチームでプレーを続けている。

 イ・ジェヨンとイ・ダヨンの学生時代のいじめが初めて暴露されたのは、2021年2月のことだった。世間の非難が強まると、2人は二日後に直筆の謝罪文を公開し、いじめ加害の一部を認めた。その後、当時所属していた興国生命は2人を無期限の出場停止とし、大韓バレーボール協会は韓国代表資格の剥奪という懲戒処分を下した。しばらくして2人はギリシャのチームと契約し、韓国を離れた。

 しかしその間に妹のイ・ダヨンに極秘結婚・家庭内暴力・不倫などの疑惑が浮上し、再び一部から批判を浴びることとなった。また、イ・ジェヨンは昨年、メディアとのインタビューで「いじめをしたことはなく、被害を受けたという同級生から合意金1億ウォン(約1150万円)を要求された」と主張した。

 その上で「中学時代にあったイ・ダヨンの問題行動については明らかに何度も謝った」「それなのに、いきなり10年も前のことを暴露したその意図が気になる」と話した。これに対し、被害者側は「イ・ダヨンだけでなくイ・ジェヨンも常習的にいじめをしていた加害者だ」として「姉妹の方から先に合意を提案してきた」と反論した。

ムン・ジヨン記者

【Photo】中学時代のいじめで韓国バレーボール界を去った双子の姉妹イ・ジェヨン(左)とイ・ダヨン

前のページ 1 | 2 次のページ
<記事、写真、画像の無断転載を禁じます。 Copyright (c) Chosunonline.com>
関連フォト
1 / 1

left

  • ▲イ・ジェヨン
  • 「いじめてないのに認めるのは嫌」 双子バレー選手の姉イ・ジェヨンが引退宣言

right

あわせて読みたい