北朝鮮の金与正氏、韓国から飛ばされたかぜ薬の焼却写真を公開…「韓国は代償を覚悟せよ」

 北朝鮮の金与正(キム・ヨジョン)朝鮮労働党副部長は14日、「韓国から北朝鮮に飛ばされたビラが国境地域で発見された」として「その代償を覚悟せよ」と脅迫した。朝鮮中央通信によると、金与正副部長は談話で「私は今日、朝鮮民主主義人民共和国の国境付近から一部の中心地域に至るまで再び韓国のクズたちによるビラや物が発見されたと報告を受けた」と明らかにした。

【Photo】韓国から北朝鮮に飛ばされた風邪薬などを焼却する様子…北朝鮮が公開した

 金与正副部長は「黄海北道長豊郡と隣接する17の地域で汚い汚物が発見された」としてビラとみられる物体の写真、そして韓国から飛ばされた総合風邪薬などを焼却する様子を撮影した写真を公開した。

 北朝鮮当局が韓国から飛ばされたビラなどを写真で公開するのは今回が初めて。

 金与正副部長は「度重なる警告にもかかわらず、韓国のクズどもはこの稚拙で汚いいたずらをやめない」「すでに警告したように、こんなことを続けるクズどもは自国民からより厳しい非難を受けるだろう」と警告した。

 金与正副部長はさらに「韓国のクズどもは困惑すべき事態に疲れるようになり、汚い行動を取った代償を覚悟しなければならない」とも指摘した。

 北朝鮮は脱北者団体が北朝鮮に飛ばしたビラにいわゆる「汚物風船」で対抗してきた。そのため今回も再び汚物風船を飛ばしてくる可能性が考えられる。

 北朝鮮の汚物風船は今年5月28-29日、6月には1-2日・8-9日・9日・24日・25日・27日の合計7回韓国に飛来した。

 金与正副部長が今回公開した韓国から北朝鮮に飛ばされたビラの写真については、どの団体がいつ飛ばしたものか確認できていない。

 10年以上北朝鮮にビラを飛ばしている自由北朝鮮運動連合の朴相学(パク・サンハク)代表はTV朝鮮の電話取材に「10日ほど前に北朝鮮にビラを飛ばした」とした上で「その中にはタイレノールやビタミンCなども入れた」と明らかにした。

民間団体として北朝鮮に最初に風船を飛ばした北朝鮮同胞直接トプキ(支援)運動の李民馥(イ・ミンボク)代表は「最後に北朝鮮にビラを飛ばしたのは6月29日だ」「風向きを確認してまた飛ばす計画だ」とコメントした。

イ・テヒョン記者

<記事、写真、画像の無断転載を禁じます。 Copyright (c) Chosunonline.com>
関連フォト
1 / 1

left

  • ▲写真=NEWSIS
  • 北朝鮮の金与正氏、韓国から飛ばされたかぜ薬の焼却写真を公開…「韓国は代償を覚悟せよ」

right

あわせて読みたい