北朝鮮に800万ドル不正送金 下着メーカー元会長に実刑判決=韓国地裁

【水原聯合ニュース】韓国の水原地裁は12日、最大野党「共に民主党」の李在明(イ・ジェミョン)前代表が京畿道知事だった2019年、道に代わって北朝鮮に800万ドル(約12億7000万円)を不正送金したなどとして外国為替取引法違反や贈賄の罪などに問われた下着メーカー大手・サンバンウルグループの元会長、キム・ソンテ被告に懲役2年6カ月の実刑と懲役1年、執行猶予2年を言い渡した。

 ただ、証拠隠滅や逃走の恐れがないとして身柄は拘束しなかった。

 地裁は「巨額の資金を北に渡し、外交・安全保障上の問題を起こした」などと量刑の理由を述べた。

 キム被告は2018~22年、李華泳(イ・ファヨン)元京畿道平和副知事にサンバンウルグループ名義の法人カードや車両の提供、李氏側近への給与支給などの方法で約3億3400万ウォン(約3800万円)を渡した罪で起訴された。

 また、京畿道が北朝鮮側に支払うとしたスマートファーム(農林複合型モデル農場)支援事業費500万ドルと当時の李在明・道知事の訪朝費用300万ドルを肩代わりし、見返りに道が推進する対北朝鮮事業の優先的な事業機会などを約束された。検察は金融制裁対象である北朝鮮側関係者に巨額が渡されたとして外国為替取引法違反の罪でキム被告と李華泳氏を起訴。李氏は先月、外国為替取引法違反の罪や収賄罪などで懲役9年6カ月を言い渡された。

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