【TV朝鮮】(アンカー)
韓国与党・国民の力の党代表候補者たちが対決した第2回テレビ討論会はかなり過熱しました。同党の選挙管理委員会が消耗的な攻防を自制するよう警告しましたが、見ていて恥ずかしくなるほどの中傷合戦はいっそう激化しました。特に元喜竜(ウォン・ヒリョン)候補は討論の間、韓東勲(ハン・ドンフン)候補に対する疑惑を取りざたし、執拗(しつよう)に問いただしましたが、韓東勲候補は「根拠のない疑いばかり投げかけている」として、「もし事実なら政界を引退する」と応酬しました。イ・テヒ記者がお伝えします。
【Photo】「カツラは罪ではない」 与党代表選のネタ画像に釣られた祖国革新・曺国代表
(記者リポート)
元喜竜候補は一巡目の自己紹介の時から韓東勲候補に対して集中的に批判を浴びせました。
(元喜竜 /国民の力党代表候補)
「(候補者の紹介です。)韓東勲候補に尋ねます。ウソと分裂をためらわない人が党代表になれば、我々は全員、死にます」
家族が公認候補選びに介入したという疑惑や私設世論チームの運営といった疑惑を取りざたし、党務監察で明らかにしよう、と責め立てました。
韓東勲候補は「まず根拠を提示せよ」と答え、元喜竜候補のことを、「清潭洞酒席疑惑」(韓東勲候補が深夜に尹錫悦〈ユン・ソンニョル〉大統領と酒席を開いたという2022年に浮上した疑惑。ウソであることが発覚した)を提起した最大野党・共に民主党の金宜謙(キム・ウィギョム)元議員に例えました。
(韓東勲 /国民の力党代表候補)
「何の根拠もなくおっしゃっていますが、金宜謙氏は録音でもしていましたか? 私は元喜竜候補の方が金宜謙氏よりもっとひどいと思っています」
元喜竜候補が具体的な根拠を出さずにいると、韓東勲候補は「事実なら政界を引退する」と言いました。
(韓東勲 /国民の力党代表候補)
「ウソです。もしこの2人と私の妻が知り合いで、一面識でもあるなら、私が政界を引退します」
(元喜竜 /国民の力党代表候補)
「私も一緒に責任を取ります。党務監察があるなら、その中で私が正確な事実関係をお話しします」
羅卿ウォン(ナ・ギョンウォン)候補は、元喜竜候補が仁川市桂陽乙選挙区から出馬したのは大統領選挙に対する欲のためではないか、と指摘した上で、
(羅卿ウォン /国民の力党代表候補)
「『李在明(イ・ジェミョン=共に民主党前代表)を捕らえに行く』『李在明の足を引っ張る』と言ったが、実際にはそうした効果が全くありませんでした。(前回の選挙より)0.69ポイントぐらいのアップだったそうです」
尹相現(ユン・サンヒョン)候補は韓東勲候補の理念的アイデンティティーを問題視しました。
(尹相現 /国民の力党代表候補)
「周りに左派出身の方々が多いから。保守のアイデンティティーがちょくちょく疑わしくなるので、私が先にお話ししているのです」
同党の選挙管理委員会は「消耗的な攻防が続いている」として、「制裁に積極的に着手する」と警告しました。TV朝鮮のイ・テヒがお伝えしました。
(2024年7月11日 TV朝鮮「ニュース9」より)