【ソウル聯合ニュース】韓国国防部は11日、北朝鮮が南北を結ぶ朝鮮半島西側の京義線鉄道の開城駅から南北軍事境界線までの区間で線路を撤去する動きを確認したと発表した。
5月には東側の東海線鉄道でも北朝鮮が金剛山と軍事境界線の間の区間で線路を撤去する動きが確認されている。
北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党総書記)は今年1月、最高人民会議(国会に相当)で「境界地域のあらゆる北南(南北)連係条件を徹底して分離させるための段階別措置を厳格に実施しなければならない」と指示した。
その後、南北を結ぶ道路の京義線、東海線に地雷を埋設し、街灯を撤去するなどの動きが捉えられた。南北非武装地帯(DMZ)の北側の一部地域で壁をつくる作業も進められているようだ。
韓国軍は北朝鮮兵が1日平均12時間以上作業しているとして、こうした動きがDMZ全域に拡大する可能性もあると分析している。