【ソウル聯合ニュース】韓国・ソウル市の呉世勲(オ・セフン)市長は11日、中心部の光化門広場に高さ100メートルの太極旗(韓国国旗)掲揚台を中心とする「国家象徴空間」を造成する計画の撤回を表明した。国家象徴空間の造成事業自体は引き続き推進する。呉市長は「国民の自負心を高めることが核心」としながら、「あらゆる可能性を念頭に多様な意見を聞いて、国民の願いが込められた場所をつくる」と述べた。
呉市長は朝鮮戦争勃発から74年を迎えた先月25日、高さ100メートルの国旗掲揚台と永遠の愛国と不滅を象徴する「消えない炎」からなる国家象徴空間を光化門広場に造成する計画を発表した。しかし、政界や市民団体から「行き過ぎた愛国主義的発想」といった懸念の声が上がり、デザイン面でも批判を受けた。
呉市長は「心を開いて意見をしっかり聞く」とし、設計を公募する方針を示した。