【NEWSIS】今年4月に行われた韓国総選挙の公認問題により与党・国民の力を離党した張礼讃(チャン・イェチャン)元青年最高委員が9日、「公認管理委員ではない韓東勲(ハン・ドンフン)元非常対策委員長の一部側近たちが比例代表候補検証や選定作業に関与した」と主張した。
【Photo】総選挙で与党公認を外され無所属出馬を表明する張礼讃・元青年最高委員
張礼讃氏は同日午前、ラジオ番組『キム・ジョンベの視線集中』で、「(該当の側近は)韓東勲氏と現在もつながっている」「韓東勲氏こそ法務部長官をしていた時から友好的な世論作りをするチームが別にあった」と語った。
そして、「韓東勲氏がどれほど直接認知していたのかは分からないが、少なくとも確かにチームはあった」「公認に介入した特定の人物ともつながっている」と主張した。
張礼讃氏は、韓東勲氏が「(尹錫悦〈ユン・ソンニョル〉大統領の配偶者)金建希(キム・ゴンヒ)夫人のメッセージ無視問題」について、公的なチャンネルではなく、私的なコミュニケーション(手段で連絡したの)は不適切だという趣旨で釈明したことについて、「それなら私に何かを頼む時も党の公式機構を経由するべきだった」と反論した。そして、「韓東勲氏が非常対策委員長だった時、私に対して、李俊錫(イ・ジュンソク)元改革新党代表の攻撃を防御する役割を要請してきた」と主張した。
張礼讃氏は「私に要請したことは李俊錫氏からの攻撃防御だけではない。一介の予備選挙候補者に、党代表である非常対策委員長が非常に私的な部分についてまで『番組に出て話してほしい』『フェイスブックに書いてほしい』と要請してきた。ありとあらゆる要請があった」と言った。
さらに、「大統領夫人の方がはるかに公的な人物ではないか。自身の国民に対する謝罪に関する部分はさらに公的なものなので、きちんと対応する義務があった」「二重(規範=ダブルスタンダード)的でネロナムブル(私がすればロマンス、他人がすれば不倫=身内に甘く、身内以外に厳しいこと)と批判されても何も言えないことだ」と非難した。
張礼讃氏は、韓東勲氏が金建希夫人の携帯メールに返信しないことについて、「いっそのこと政治的に無能だったら良かったのに」「大統領との意図的な差別化のため、大統領夫人の悪魔化(悪者に仕立てること)を容認したのではないか。これを争点化させた人物こそキム・ギョンユル元非常対策委員だ」とも言った。
その上で、「韓東勲氏とキム・ギョンユル氏は、政権序盤以前から非常に密接な関係だと聞いている」「表ではキム・ギョンユル氏を前面に立てて、(金建希夫人が)謝罪しなければ大変なことになるような事を言い、裏では(同夫人が)5回も謝罪したいと言っていたのに何の対応もしなかったというのはダブルスタンダードだ」と批判した。
さらに、「韓東勲氏が尹錫悦大統領との差別化を通じ、大きな権力の座に向かって歩み出すため、大統領夫人の謝罪意図を一つの犠牲に利用したのではないか、という政治的問題にまで広がりかねない」と主張した。
金建希夫人のメッセージに「コメントチーム」が登場することについては、「韓東勲氏側がインターネット上の批判コメントに非常に敏感に反応する時、人為的なコメントチーム(世論形成チーム)があるのではないか、という疑惑を当時提起したものと理解している」「全く事実確認ができていない内容だ」と語った。
ハ・ジヒョン記者