【ソウル聯合ニュース】韓国で車両の急発進やアクセルとブレーキペダルの踏み間違いによる事故が頻発していることをうけ、政府がペダル操作を録画する装置の導入を活性化する案を検討していることが9日、分かった。
国土交通部が国内外の完成車メーカーに対し、同装置を出荷時に装着することを改めて勧告する計画という。
国土交通部は昨年10月にも完成車メーカーに対し同装置の設置を勧告し、複数回にわたり設置を推奨したが、メーカーが難色を示したことが分かった。
完成車メーカー各社は、事故前後の運転操作を記録する「イベント・データ・レコーダー(EDR)」の搭載が拡大しており、事故原因はEDRで分析することができるとし、ペダル操作の録画装置は車両の設計変更など困難が伴うとの立場を示しているという。
ペダル操作の録画装置設置を義務化すれば車両価格の引き上げにつながることに加え、輸入車にこのような規制を適応すれば他国との摩擦を招きかねないため、国土交通部は設置の義務化を推進しないという立場だ。諸外国でも同装置の設置が義務化された例はないという。
国土交通部は同装置が設置された車両の自動車保険料を引き下げるなどして、装着を拡大する案を検討している。
一方、政界では同装置の設置義務化に向けた動きが出ており、与党「国民の力」所属議員はこの日、自動車メーカーや販売者に同装置の設置を義務付けることを骨子とする自動車管理法改正案を国会に提出した。