【ソウル聯合ニュース】韓国の尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領は8日午後、北大西洋条約機構(NATO)首脳会議に出席するため、米国に向けて出発した。尹大統領が同会議に参加するのは3年連続で、就任した2022年に韓国大統領として初めて出席した。
同首脳会議が開かれるワシントンではロ朝の接近に対して強い警告のメッセージを発するとともに、主要友好国との協力を通じ安全保障強化を模索する見通しだ。
10日にNATOのストルテンベルグ事務総長のほか、チェコ、スウェーデン、フィンランド、ノルウェーなど5カ国以上のNATO加盟国首脳らと相次いで会談する。エネルギーや安全保障分野での協力を中心に懸案のほか地域・国際情勢などを議論する。同日夜にはバイデン米大統領夫妻が主催する夕食会に、夫人の金建希(キム・ゴンヒ)氏と共に出席する。
11日にはインド太平洋地域のパートナー国(IP4)と位置付ける韓国、日本、オーストラリア、ニュージーランドの4カ国首脳会議を行い、NATO首脳会議に出席する。IP4首脳会議ではロ朝の軍事協力に対する強い警告のメッセージを出す可能性がある。同日午後に、NATO主催のフォーラムで韓国大統領として初めて演説する。
NATO首脳会議に合わせた、韓米、韓日、韓米日の首脳会談の開催はまだ決まっていないとされる。
尹大統領はワシントン訪問に先立ち8日にハワイ・ホノルルを訪れ、朝鮮戦争の参戦者らを埋葬する国立太平洋記念墓地で献花する。9日にはインド太平洋軍司令部を視察し、強固な韓米同盟を確認する。