韓国 きょうのニュース(7月8日)

◇海兵隊員殉職事故 前師団長に「嫌疑なし」

 昨夏、水害による行方不明者を捜索中だった海兵隊員が殉職した事故を巡り、業務上過失致死と職権乱用の疑いで告発されたイム・ソングン前海兵隊第1師団長に対し、慶尚北道警察庁は8日、「嫌疑なし」と判断し送検しない方針を決めた。警察は隊員が死亡した直接的な原因として大隊長が任意で捜索指針を変更したことを挙げた。イム氏は捜索指針の変更を認識しなかったため、死亡事故との因果関係を認められないと判断した。

◇大雨で住民の孤立や避難相次ぐ 土砂崩れで1人行方不明

 南東部の慶尚北道や中部地方の各地で8日未明、集中豪雨による浸水被害が発生した。道路の冠水や土砂崩れなどの危険が高まり、孤立した住民が救助されたり、緊急避難したりした。慶尚北道によると、この日午前10時の時点で道内の129世帯、197人が避難した。大雨警報・注意報が発令された中部・忠清北道ではこの日午前、山の斜面が崩れて1人が行方不明になったと通報があった。

◇サムスン電子労組が全面スト 創立以来初

 サムスン電子で最大の労組である全国サムスン電子労働組合は、ソウル近郊の華城事業場で決起大会を開き、全面ストライキに突入した。今回のストライキは10日まで3日間続く予定だ。サムスン電子の労組が全面ストライキを行うのは、1967年の会社創立以来初めて。同労組は主力の半導体事業を担うデバイスソリューション(DS)部門を中心に構成されており、半導体生産への影響が予想される。

◇職場離脱した研修医の免許停止を撤回 政府

 曺圭鴻(チョ・ギュホン)保健福祉部長官は8日、大学医学部の定員を増員する政府方針に反発して職場を離脱した研修医に対する医師免許停止などの行政処分を同日付で撤回すると発表した。中央災難(災害)安全対策本部が医療現場の状況や関係者の意見をもとに総合的に判断して決めたもので、職場に復帰したかどうかに関係なく、すべての研修医に対して適用されるという。曺氏はまた、職場に復帰した研修医や辞職済みで今年9月に再応募して研修医に復帰する者については、職場離脱によって生じた研修期間の不足が専門医の資格取得に与える影響を最小限にするための特例を用意すると発表した。 

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