サムスン電子労組 創業以来初の全面スト突入=半導体生産に支障も

【華城聯合ニュース】韓国・サムスン電子で最大の労組である全国サムスン電子労働組合は8日、ソウル近郊の京畿道・華城の同社事業場前で決起集会を開き、全面ストライキに突入した。今回のストは10日まで3日間続く予定だ。

 同社の労組が全面ストライキを行うのは、1967年の創業以来初めて。労組は5月末にスト実施を宣言し、先月7日に一斉に有給休暇を取得する形で初のストを行った。

 労組側は、ストライキ関連の調査に答えた8115人のうち6540人が参加の意思を示し、このうち半導体設備・製造・開発(工程)の職群の参加者だけで5211人に達すると主張している。

 労組関係者はこの日の決起集会について「当初6000人以上が参加するとしていたが、気象悪化により実際には4000~5000人程度が参加したとみられる」とし、「出勤しないなどの形でストに参加した人を含めるとさらに多い」と話した。ただ、実際にストに参加した人数は公表しなかった。警察は今回の集会の参加者を約3000人と推計している。

 労組は主力の半導体事業を担うデバイスソリューション(DS)部門を中心に構成されており、生産への影響が予想される。半導体の生産ラインは3交代制で24時間稼働しており、DS部門では約7万人が勤務している。

 これに対し、会社側は生産に支障が生じないよう、徹底的に準備したと説明した。

 労組は今回のストで労使交渉が前向きな合意に至らなければ、15日から5日間にわたり第2次ストを行う計画だ。また、10日までに反応がなければ無期限のストを行う可能性があると強調した。

 労組は会社側に対し、全組合員に対するより高い賃上げ率の適用やスト参加によって発生する賃金損失に対する補償などを要求していた。

 サムスン電子は4~6月期の連結決算で本業のもうけを示す営業利益が前年同期の約15倍を記録するなど好業績を収めたが、ストが長期化した場合、今後の成長にマイナスの影響を及ぼすことが予想される。

 一方、同労組はこの日午前時点で組合員数が3万657人になったと発表した。サムスン電子の全社員(約12万5000人)の24%にあたり、先月末から1600人以上増えた。

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