韓国 きょうのニュース(7月5日)

◇7月臨時国会 与野党対立で空転続く見通し 

 5日から始まった7月の臨時国会は、昨年発生した海兵隊員殉職事故を巡る軍の不適切対応の隠蔽や捜査妨害などについて、政府から独立した特別検察官に捜査させる法案の採決を強行した最大野党「共に民主党」と、これに反発する与党「国民の力」の対立により空転が続くことが予想される。与野党は7月の国会開催に合意したものの、本会議の議事日程については合意に至っておらず、共に民主党が今月中の処理を目指す法案や閣僚候補の人事聴聞会など議題が山積する中、与野党の激しい衝突は避けられない見通しだ。

◇尹大統領が8日から訪米 NATO会議出席・インド太平洋軍司令部訪問へ

 尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領は8~11日に米ハワイとワシントンを訪れ、インド太平洋軍司令部を訪問するほか、北大西洋条約機構(NATO)首脳会議に出席する。大統領室が発表した。尹大統領がNATO首脳会議に出席するのは3年連続となる。11日午前に「アジア太平洋パートナー国(AP4)」としてNATO首脳会議に招待された韓国・日本・オーストラリア・ニュージーランドによる4カ国会談に臨む。また、NATO首脳会議に出席し、同日午後、NATO主催のフォーラムで演説する。

◇都市ガス料金 8月から6.8%値上げ

 韓国ガス公社は民需用(住宅用と一般用)都市ガスの卸売料金について、ソウル市の小売料金を基準として1メガジュール(MJ)当たり1.41ウォン(約0.16円、6.8%)引き上げると発表した。8月1日から適用される。都市ガス料金は現在原価を下回る価格で供給されているが、値上げにより原価水準に近づき、事実上の営業損失となる「未収金」の増加にブレーキがかかる見通しだ。民需用都市ガス料金の引き上げは、昨年5月16日以来約1年2カ月ぶり。 

◇暁星の次男が相続財産の全額寄付を表明 兄弟に和解求める

 今年3月に死去した中堅財閥、暁星グループの趙錫来(チョ・ソクレ)名誉会長の次男で、暁星の元副社長の趙顕文(チョ・ヒョンムン)氏が、相続する遺産を全額寄付すると表明した。趙錫来名誉会長には3人の息子がおり、長男の顕俊(ヒョンジュン)氏が暁星の代表取締役会長を、三男の顕相(ヒョンサン)氏が副会長を務めている。次男の顕文氏は2013年にグループを離れ、14年に兄である顕俊氏と暁星の主な役員を横領や背任で告発。顕俊氏は顕文氏に脅迫されたとして17年に告訴するなど、兄弟で対立していた。

◇サムスン電子4~6月期 営業益15倍に

 サムスン電子が発表した4~6月期の連結決算(速報値)によると、本業のもうけを示す営業利益は10兆4000億ウォン(約1兆2150億円)で前年同期の約15倍となった。人口知能(AI)市場拡大による半導体メモリーの需要回復や価格上昇などにより半導体の業績が大幅に伸びたとみられる。4~6月期の売上高は前年同期比23.3%増の74兆ウォンだった。

◇LG電子の4~6月期決算 同期過去最高

 LG電子が発表した4~6月期の連結決算(速報値)によると、本業のもうけを示す営業利益は1兆1961億ウォンで前年同期比61.2%増加した。売上高は同8.5%増の21兆7009億ウォンで、いずれも4~6月期としては過去最高を記録した。同期の営業利益が1兆ウォンを超えたのは初めて。主力の家電とB2B(企業間取引)事業の成長が後押しした。

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