◇9人死亡事故 運転の60代男はベテランバス運転手
ソウル中心部の地下鉄市庁駅近くの交差点で1日午後9時半ごろ、車が歩道に突っ込み歩行者ら9人が死亡した事故で、警察は2日、運転していた60代の男の身柄を確保し交通事故処理特例法違反の疑いで捜査を進めていると明らかにした。男は京畿道安山市のバス会社に勤務する市内バスの運転手で、約40年の運転経験があることが分かった。
◇死者9人の大半が市職員・会社員 銀行の同僚4人も
ソウル中心部で車が歩道に突っ込み歩行者ら9人が死亡した事故の現場は、ソウル市庁をはじめオフィスビルや飲食店が密集する地域で、死傷者の大半は市庁の職員や会社員だった。ソウル市税務課の職員は、残業後に他の職員たちと食事をした後、別れ際に事故に遭った。ソウル市庁の運営チーム長は、夕食後に残業をするため庁舎に戻ろうとしたところで被害に遭った。地下鉄市庁駅近くに本店がある都市銀行に勤める4人は大部分が同じ部署の同僚で、1人は事故当日に昇進したばかりだった。
◇放送通信委員長がまた辞任 弾劾~聴聞会の無限ループ懸念
金洪一(キム・ホンイル)放送通信委員長(閣僚級)が就任から約半年で辞任し、放送通信委員会は委員長代行の李相仁(イ・サンイン)副委員長による1人体制となった。韓相赫(ハン・サンヒョク)元委員長が昨年に免職処分を受けてからの1年1カ月間でトップが7回も交代した放送通信委は、変則的な運営が長期化し、正常化に向けた突破口が見いだせない様子だ。次期委員長が公募と国会での人事聴聞会を経て任命されれば、公営放送の取締役選任案について議決が行われる予定だが、野党は再び放送通信委員長の弾劾訴追案を提出すると予想され、「弾劾案提出、辞任、人事聴聞会」というサイクルが繰り返されることが懸念される。
◇済州空港で強風 22便欠航・59便遅延
南部・済州島全域に強風警報が発令され、航空機の運航に支障が生じている。済州地方気象庁によると、午前11時半の時点で北部と北部の中山間・山間部を中心に瞬間風速20~25メートル前後、その他の地域では10~20メートル前後の強風が吹いている。韓国空港公社によると、2日午後1時の時点で済州国際空港の国内線22便(出発11便、到着11便)が欠航した。また、国内線56便(出発23便、到着33便)と国際線3便(いずれも到着便)の59便が遅延した。
◇北朝鮮 80年代末までに韓国漁船461隻拉致
政府が公開した南北会談史料集に収録された統計資料によると、北朝鮮は朝鮮戦争後から1987年5月までに韓国の漁船459隻と乗組員3651人を拉致した。このうち427隻・3232人は韓国に送還されたが、32隻・419人は戻らなかった。沈没などによる死者・行方不明者を除き、北朝鮮に拘束された人数は計403人(27件)だった。87年以降の2隻と合わせると、80年代末までに計461隻の漁船が北朝鮮に拉致された。統一部によると、漁船の拉致による未帰還者は昨年末時点で457人となっている。